この時は夕景のマザーロードがとてもよくて、気が付けばキングマンを通過したのは20時過ぎだった。
人様の所有物ではあるんだけど、この砂漠に整列するポストたちがとても気に入っていて、来れば撮影する。
この時 21時前だったかな、エンジンを切り静かに三脚を立て、長時間露光撮影をしていた。
5分ぐらい経ったろうか、数百メートルは離れているだろう家の飼い犬が吠えはじめた。
音も光も出していないのに 何を感じ取ったのか、優秀な番犬だ。
露光時間を変えて撮っていると、今度はさっきより激しく吠えはじめ 続いて男の大きな声が聞こえてきた。警告なのか威嚇なのか分からないが、長居は無用に違いない。
でもあと1,2分もすれば雲の隙間からプレアデスが出てきそうなんだよ。
そんな時 怒鳴り続けていた声が不意に止んだ。
大声で警告をして気が済んだのだと思った。
構図を整えて最後の1枚を撮ろうか。
30秒後、怒鳴りながら突然撃ってきた。
実弾か空砲かは分からないけど、あの銃声は散弾銃か。
離脱までの約2分間、銃声は鳴り止まなかった。
その時撮影したのがコチラになります。